雪兎の上生菓子

 

雪兎とは、兎をかたどった雪像のことで、お盆などの上に雪の塊をのせ、目は南天の実い赤を、耳には南天や笹の葉をつけて作ります。雪達磨とともに子供のころの郷愁を誘う冬の風物詩です。お菓子でかたどる場合、本体は薯蕷製が圧倒的に多く、目は紅羊羹や食紅で描かれます。また、耳は本物の南天の葉を使うほか、焼印で描いたり、緑の羊羹製、緑やピンクの煉切製を添えて表現することもあります。