紅葉の代表が「楓」なら、黄葉の代表は「銀杏」でしょう。大樹全体が色づき黄金色に染まる様子はまさに荘厳の極み。また、扇にも舞鶴にも例えられる美しい葉が、申し合わせしたように、一斉に舞い散る光景は壮麗そのものです。上生菓子としては、木型で押し抜いたものや手技でかたどったもの、黄色に染めた外郎生地を折りたたんで表現したものなどが一般的です。また、型で抜いた煉切製の銀杏を、煉切製の紅葉やぎんなんなどと合わせ吹き寄せ風に作った意匠もあります。