桃の花

桃の花 · 2017/03/03
「桃の花(もものはな)」きんとん製:いづみや ピンクと白の二色のきめの細やかなそぼろを白こし餡のまわりに植え付け、煉切製の桃の花を添えたお菓子です。 糸のように細やかなそぼろが圧巻ですね。 そぼろ作成用のふるい(そぼろ漉し)には、竹製や金属製の他に馬の毛を使って作られた「毛篩(けぶるい)」があります。...

桃の花 · 2017/03/01
「桃(もも)」煉切製:榮久堂 旧暦の3月3日は、ちょうど桃の花が咲くころでもあり、桃には魔除けの力があると考えられていたことから、節句を祝うのにふさわしいものとして、「桃の節句」と呼ばれるようになったそうです。 小豆こし餡を包んだ煉切を茶巾絞り仕立てにして、しべと葉を添え、優しい桃の花を写したお菓子です。

桃の花 · 2016/03/11
「桃の花(もものはな)」求肥製:五十鈴 刻み栗入りの白こし餡を包んだ求肥生地の上に焼印で枝を描き、煉切製の桃の花と蕾を配したお菓子です。 かつて日本には、春夏秋冬を二十四の節気に分け、さらに七十二の季節に分けて『候(こう)』と呼び、その候ごとに見せる花や鳥、草木や自然にまなざしを向け、季節に寄り添って暮らしていた時代がありました。...

桃の花 · 2016/03/01
「桃の香(もものか)」煉切製:東宮 ピンクと白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、桃の蕾を写したお菓子です。 桃は梅、桜と並ぶ春の三大花木のひとつです。 古くから霊力をもつ木と信じられ、魔除けや安産の象徴としても神聖視されてきました。 また、「桃の節句」ともいわれるように雛祭りにも欠かせない花ですね。

桃の花 · 2015/03/09
「御河の岸(みかわのきし)」こなし製:とらや 紅色に染めたこなしで白小豆こし餡を包み、木型で抜いて桃の花を写しています。「御河(みかわ)」とは御所の周りや庭に設けられた溝(御溝:みかわ)のことです。大正時代頃に初めて創作されたお菓子です。...

桃の花 · 2015/02/28
「桃の花(もものはな)」煉切製:一炉庵 淡いピンク色と紅色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、木型で桃の花を抜き、中央に黄色い羊羹製の粒を添えたお菓子です。 桃は梅、桜と並ぶ春の三大花木のひとつですね。 梅や桜の洗練された美しさとは異なる、溌剌とした華やかさが桃の花の美点ではないでしょうか?...

桃の花 · 2014/03/14
「桃の花(もものはな)」求肥製:もみぢ 求肥で餡を包み、羊羹生地で桃の花を、焼印でその枝を描いています。春を喜ぶように桃の花が咲いていますね。 枝に沿ってたくさん花をつける桃は、古くから霊力をもつ木と信じられてきました。 弥生時代にはすでに中国から伝わったとされ、魔除けや安産の象徴としても神聖視されてきました。

桃の花 · 2014/03/09
「桃李(とうり)」きんとん製:鶴屋吉信 山を埋める満開の桃の花を紅色のきんとんで表し、やわらかな緑の葉を散らしています。 のびやかな春の気分を写すように、こんもりと丸く形作っています。 桃李といえば思い出すのが、松尾芭蕉が「奥の細道」の冒頭部分で引用したという李白の詩「春夜宴桃李園序」。...

桃の花 · 2013/09/27
「三千歳(みちとせ)」羊羹製(白餡入り):とらや 和菓子の名前、つまり「菓銘」には深い意味、背景があります。 今日紹介する和菓子「三千歳」は、桃の花を表現したものです。 中国では古くから桃を仙果(仙人が食べる貴重な果物)とみなし、邪気をはらい不老長寿を与える果物として神聖視されてきました。 桃といえば有名な西王母の伝説があります。...