燕(つばめ)の上生菓子

 

燕は春半ばに南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てます。燕は穀物を食べず虫を食べてくれる益鳥で、昔から人々の生活に溶け込み親しまれてきました。和歌や絵画とともに、和菓子のテーマとしても人気です。上生菓子としては、雨に打たれて濡れ光る燕を表現した「濡れ燕(ぬれつばめ)」が定番の意匠です。