露草は畑の隅や道ばたなどでよく見かける雑草ですが、その可憐な花姿が親しまれています。朝咲いた花が、昼にはしぼんでしまう儚さが朝露を連想させ、「露草」と名付けられたといわれています。別称も多く、「月草」「着き草」「蛍草」「帽子花」「青花」などとも呼ばれます。上生菓子の意匠としては、緑のきんとんを土台にして、その上に紫色に染めたそぼろや錦玉、煉切製のハート型の花などを配したものが一般的です。