ももやま(桃山)

 

桃山(ももやま)とは、白餡に卵黄、寒梅粉、水飴などを入れて練った生地で餡を包み、形作りして焼いたお菓子のことです。 

 

表面に塗ったみりんの風味や口の中に入れたときのホロホロとくずれる生地の食感、卵ならではの暖かみのある黄色い発色が桃山の特徴です。

 

この名前の由来は、いまだはっきりとはわかっていないそうですが、中山圭子著『事典・和菓子の世界』(岩波書店)によると、元来は「瓦糕(がこう)」といったものを、桃山御殿(豊臣秀吉が京都伏見に築いた伏見城のこと)の瓦の形を印したので、桃山と呼ぶようになったといいます。しかし、この「瓦糕」についての詳細は不明です。

 

2014年の干支「午(うま)」を桃山で表現したお菓子