外郎(ういろう)とは、米粉、餅粉、葛粉などを砂糖と煉り合わせて蒸した棹物です。また、外郎皮で餡をくるんだ上生菓子や、外郎を使った和菓子のちまきなどもあります。
室町時代に帰化した礼部員外郎(れいぶいんがいろう)という役職に就いていた中国人・陳宗敬(ちんそうき)が、「透頂香(とうちんこう)」という去痰薬を創製しました。この薬はその後、役職名をとって外郎と呼ばれるようになり、本人も陳外郎と改名しました。
黒砂糖を用いたお菓子の外郎が、この薬の外郎に似ていたため、この名前が付いたといわれています。
外郎皮を使った上生菓子