真夏のギラギラの太陽にもっとも似合う花。
日車、日輪草、天蓋花などの異名をもつ夏の代表花を写したお菓子をお届けします。
「向日葵(ひまわり)」黄身時雨製:花ごろも
黄身餡に上新粉を加えた生地で小豆こし餡を包みまるめ蒸し上げた後、その上に大納言の蜜漬けを盛り、煉切製の向日葵の花と葉を配したお菓子です。
太陽のように力強い大輪の向日葵は、お菓子全体をフルに使ってその花を表現することが多いですが、花ごろもさんのは驚くほど控えめです。
銘を伏せて見せられると、路傍に咲く名もない草花かと思うほど素朴な意匠です。
それと呼応するように、黄身時雨のひび割れも慎ましやかで、数か所小さな亀裂が見られるのみ。
艶やかに黒光りする大納言だけが唯一、ジリジリと照り付ける炎天の日差しを映し出しているようですね。