「朝顔(あさがお)」煉切・鹿の子製:花ごろも
ピンク色に染めた煉切を平らにのし千筋をつけ、白小豆鹿の子を巻き包みます。白と紫色に染め分けた煉切製の朝顔を二輪配し、小田巻で麺状にした緑の煉切で蔓を描いたお菓子です。
左下から右上に向かって、太いしっかりとした蔓をぐんと伸ばし、最後にくるりと力強く巻いています。花よりも蔓が主役になった、新しい視点の朝顔のお菓子ですね。
通常、朝顔の蔓は支柱の上から見ると左巻きに巻きます。このお菓子は右巻きになっていますが、朝顔自身から見た場合には右巻きとなるので、きっと朝顔の立場に立って描かれているのでしょう。