「葉で包んである和菓子」と聞いて、どんなお菓子を思い浮かべますか?
代表格はやはり、桜餅ではないでしょうか。
他には、柏餅や粽(ちまき)、笹だんご、椿餅などもありますね。
今日のお菓子は、しその葉で包まれています。
「紫蘇餅(しそもち)」道明寺製:花ごろも
あっさりとした小豆こし餡を道明寺で包み、さらに、梅酢を効かせた赤じその葉で丁寧にくるんでいます。
柘榴石のような深みのある紅紫色が印象的なお菓子です。
しその葉も一緒に、まるごと食べられるのがいいですね。ほどよい酸味が餡の甘さと品よく相和する新鮮な味わいが心に残ります。
しそは漢字で「紫蘇」と書くように、赤じそが本来の種で、青じそ(大葉)はその変種になります。
赤じそは6月から7月が旬で、主に梅干しを漬けるのに使いますが、和菓子とこんな形で融合するとは、実に面白いですね。
しその葉には胃腸の働きを活発にしてくれたり、免疫力を高める効果があるとされています。今年の夏は、しそ餅を食べて猛暑を乗り切りたいですね。