「流れ星(ながれぼし)」こなし製:鶴屋吉信
紫と水色にぼかし染めたこなしを二つ折りにして小豆こし餡を包み、黄色いこなし製の星を添え、ヘラで流星の尾を刻んでいます。
夜空に突然出現し、あっという間に消え去る光の筋。流れ星を表したお菓子です。
「流れ星」は、歳時記では「秋の季語」に分類されています。
流星をはじめ、銀河、月など天体にまつわる季語は秋に属するものが多いですね。
秋は特に空気が澄んで星や月などが綺麗に見えるからだそうです。
ただ、星に関しては、「星」一文字だけでは季語になれず、春の星、秋の星などと季節を冠して区別します。
流れ星が消えるまでに、願い事を三回唱えると、その願いが叶うという言い伝えがありますが、流星のスピードからすると、短いお願いを一回唱えるのが限界ではないでしょうか。
でも、このお菓子の流星ならじっくり時間をかけて念入りにお祈りできますね。