六月の定番、錦玉の紫陽花のお菓子です。
凝ったお店では、花色の移り変わりとともに、お菓子もピンクから紫へを色を変えて出してくるところがあります。
「紫陽花(あじさい)」錦玉製:金米堂本店
芯に角切りの求肥を入れ、白いんげんのこし餡で包みます。紫色に染めた寒天を羊羹舟で固め、さいの目に切って餡のまわりにつけ、つや天をかけ、淡雪羹の液を程よくかけたお菓子です。
もうひと手間かけ、淡雪羹の白を加えることで、上品な涼しさを呼んでくれるようです。
春には霞、夏には水しぶき、秋には月にたなびく雲、冬には霜や雪と、季節によって変幻自在に変身する淡雪羹は名わき役ですね。