昔懐かしい曲げわっぱに、求肥餅や薯蕷饅頭を詰め合わせ、四季折々の風物を描く素敵なお菓子を紹介します。
鎌倉みやげとしてあまりにも有名な「鳩サブレー」を販売している「豊島屋」さんの定番のシリーズです。
今まで紹介したものはつぎの三種類。
そして今日は、今まさに見ごろのこの花にちなんだ一品です。
紫陽花を描いた包装紙を曲げわっぱにのせ、青と白の爽やかな紐をかけた粋な菓子折りです。
包装紙の裏には次のような解説がついています。
四葩餅(よひらもち)
鎌倉には別名「あじさい寺」と呼ばれる古寺「明月院」があり、その他多くの寺社にも季節が訪れると一斉に咲き匂います。
古来あじさいの別称に四葩がございます所から四葩餅と名づけ作ってみました。
ご笑味の程を。
相州 鎌倉 豊島屋
「四葩(よひら)」とは、花びらが四枚あるという意味です。
蓋をとると、カラフルな求肥餅が6個、美しく収められています。
小さな花が鞠状に集まってできる紫陽花の花を、まるい羽二重餅で見事に表現されています。
「四葩餅(よひらもち)」羽二重餅製:豊島屋
色の組み合わせが三種類あり、中の餡もそれぞれ異なっています。
緑・白・紫(白こし餡)
緑・白・青(ゆず餡)
緑・白・ピンク(桜餡)
紫陽花はさまざまに色変わりすることから「七変化」とも呼ばれますが、この絶妙な色の変化を5色の餡を使い、薄い餅生地を透かせて見せる発想がすばらしいですね。