土に生えた筆のように見えることから「土筆」の字が当てられた「つくし」を写したお菓子です。
「土筆(つくし)」薯蕷製:豊島屋
薯蕷饅頭に織部の緑を施して、早春の萌え出る緑を表しています。その上につくしの焼印を押したお菓子です。
同じつくしをかたどった焼印でも、お店によってさまざまなバリエーションがあります。
鶴屋八幡
蜂の家
文の助茶屋
ちもと
東宮
鹿塩
どの焼印も二本ペアになったつくしを描いているのは共通です。
その二本の高さが同じくらいのもの、高低差が大きいもの、頭が寄り添うようになったもの、逆にお互い違う方向に傾いたものなど様々です。
つくしの頭の胞子の入ったつぶつぶの描き方、節にあたる袴の造形の違いなど、見どころがたくさんあります。