「お茶の花(おちゃのはな)」きんとん製:栗山
緑色に染めたそぼろを餡のまわりに植え付け、煉切製の白い花と丸いつぼみをあしらいお茶の花を表現したお菓子です。
お茶の木のほとんどは農作物として、茶畑で栽培管理されています。
お茶の木の中で、葉は商品になる一番貴重なもの。もし、花や実をつけてしまうとそちらに栄養分を取られてしまい、肝心の葉っぱに栄養が行き渡らなくなります。そのため、茶園農家の人は、花が咲く前に摘取ってしまうのです。
でも天候の条件が悪かったり、管理が行き届かないと花が咲いてしまうことがあるといいます。 お茶の花はだいたい白い色をしていて、直径3〜5cmくらいの可愛らしい花が咲き、長い黄金色の蘂(しべ)が特徴です。
茶はツバキ科の植物なので、椿の花に似ています。開花時期は10月〜11月頃で、初冬の季語になっています。