まるでスノードームのようですが、実はクリスマス限定の上生菓子なのです。
「あわぜんざい」や「あんみつ」で有名な、浅草の和菓子店、創業約160年の「梅園」さんの創作です。
大きさが普通の上生の約二倍もあって見ごたえがあります。
ドーム型の特別なプラスチックケースに収められているので、まるでおもちゃやフィギュアのよう。
「雪ん子(ゆきんこ)」薯蕷製:梅園
雪ん子とは、 雪が降ったときに現れるという、子供の姿をした雪の精。雪童子(ゆきわらし)ともいい、妖怪雪女の子供のことです。一般に女児の姿で描かれることが多く、北国の防寒具でもあった蓑(みの)を纏っていることが多いです。
このお菓子はどうみても、雪ん子ではなく、雪だるま、スノーマンですよね。
大小ふたつの薯蕷饅頭で胴体と頭を作り、頭にはベレー帽、首には緑鮮やかなマフラーを巻いています。
かなり大きめで、食べごたえがあり、頭から食べ始めたら、おなかが一杯になってしまい、途中無残な姿のまま一晩おいて、翌朝食べることになってしまいました。
人形型のお菓子の難点ですね(苦笑)
「クリスマスツリー」きんとん製:梅園
ツリーに見立てた上生菓子は数多くあり、どれも丸い形のきんとん製が多いですが、このお菓子はリアルな三角錐の形をしています。
飾り付けも華やかで、特に色とりどりのいら粉を散りばめた帯状のオーナメントがとてもゴージャスです。
透明感のあるエメラルドグリーンの色も素敵ですね。