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日乃出さんのクリスマス上生菓子

 

昭和3年創業の徳島市の和菓子屋「日乃出(ひので)」さんのクリスマス上生菓子を紹介します。 

 

 

 

このお菓子を創作したのは、四代目の多田真一郎氏です。1980年生まれといいますから、現在36歳の若手職人さんですが、京都の老舗和菓子店で修行を積んだあと、家業を引き継ぎました。 

 

和菓子一級技能士や厚生労働省のものづくりマイスターの資格・認定も有しています。

 

可愛い、楽しいをモットーに、伝統と新しさを融合させた菓子づくりを得意とする職人さんだけあって、クリスマスはまさに本領発揮のテーマですね。 

 

「ベル(べる)」煉切製:日乃出 

黄色く染めた煉切で白こし餡を包みベルをかたどったお菓子です。ベルの頭の装飾の部分にはきめ細かいそぼろを使い、細部まで丁寧に作られていますね。 

 

 

「雪だるま(ゆきだるま)」煉切製:日乃出 

白い煉切で白こし餡を包み雪だるまをかたどったお菓子です。赤い帽子に赤い手袋がよくマッチしていますね。 

 

 

「プレゼント(ぷれぜんと)」煉切製:日乃出 

赤い煉切で白こし餡を包みブーツをかたどったお菓子です。靴底もちゃんと取り付け、ブーツの履き口に植え付けられたそぼろも白、黄色、ピンク、黄緑色など複雑な色合いにぼかし染められているところなど、とても凝ったつくりになっていますね。 

 

 

「トナカイ(となかい)」薯蕷製:日乃出 

小豆こし餡入りの薯蕷饅頭に焼き印の角、煉切製の目鼻を付け、トナカイを写したお菓子です。 

 

 

「ヒイラギ(ひいらぎ)」煉切製:日乃出 

緑と白にぼかし染めた煉切で白こし餡を包み手技でヒイラギの葉をかたどったお菓子です。 

 

 

「ツリー(つりー)」きんとん製:日乃出 

つくね芋を練りこんだ薯蕷きんとんをツリーに見立て、煉切製の星やモールで飾り付けたお菓子です。口どけなめらかで、ふわりと山芋の風味が広がるそぼろと、コクのある小豆つぶ餡との相性が抜群でした。

 

 

 

跡取りがいなくて閉店してしまう和菓子屋さんが多い中、こうして若い方がお店を継いで意欲的に菓子作りに頑張っている姿に拍手を送りたいですね。