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クリスマス・ツリー総集編

 

クリスマスに欠かせないツリーですが、その起源はドイツにあります。

 

ヨーロッパの厳しい冬の中でも葉を落とさない常緑樹は『永遠の命の象徴』として尊ばれ、ドイツ地方の信仰では『もみの木に宿る小人が村に幸せを運んでくれる』という信仰から、花やローソクなどでモミの木を飾りつけることで、木に宿る小人がとどまって力を与えてくれるとされています。 

 

やがてローソクが電球のイルミネーションに変わり、様々なオーナメントが飾られるようになったということです。 

 

今日は、上生菓子で作ったいろいろなクリスマスツリーをお楽しみください。

 

 

「ツリー」きんとん製:三原堂 

ひも状の寒天の周りに色とりどりのみじん粉を付け、らせん状に飾り付けています。

 

 

「ツリー」煉切製:福島家 

雪をかぶったツリーの白と緑のぼかし具合が見事です。中は小豆こし餡。

 

 

「もみの木(もみのき)」きんとん製:栗山 

星やベル、赤い長靴、色とりどりの玉を飾り付けた聖夜のもみの木を表しています。

 

 

「聖樹(せいじゅ)」薯蕷製:菊家 

薯蕷饅頭をはみださんばかりに立派な存在感あふれるクリスマスツリーです。 

 

 

「クリスマスツリー」きんとん製:あけぼの 

今話題のLEDの電飾を、色とりどりのみじん粉を散りばめて表現しています。桃山製の幹が安定感を生んでいます。

 

 

「聖樹(せいじゅ)」泡雪羹製:菊家 

泡雪羹の瑞々しく艶やかな質感が、冬のキーンと張りつめた空気感を見事に写しています。 

 

 

「クリスマスツリー」きんとん製:梅園 

ツリーに見立てた上生菓子は丸い形のきんとん製が多いですが、このお菓子はリアルな三角錐の形をしています。 色とりどりのいら粉を散りばめた帯状のオーナメントがとてもゴージャスですね。 

 

 

「ツリー」薯蕷製:金米堂本店 

真っ白い薯蕷饅頭に、モミの木とトップスターを簡素に描いています。 

 

 

「ツリー」きんとん製:つ久し 

星や赤いブーツ、煙突のある家、カラフルな玉を飾り付け、雪に見立てた氷餅を散らしたお菓子です。 

 

 

「クリスマスツリー」煉切製:一炉庵

白と緑にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、クリスマスツリーをかたどった木型で押し抜き、色とりどりのみじん粉を散らしたお菓子です。

 

 

「ツリー(つりー)」きんとん製:成城風月堂

緑と白の交じりきんとんの上に、氷餅と金箔を散らし、黄色い羊羹製の星を配したお菓子です。

 

 

「聖夜(せいや)」外郎製:巌邑堂

緑色に染めた外郎生地で小豆こし餡を包み、ジグザグに折りたたみ、クリスマスツリーをかたどります。さらに紅羊羹製の玉や銀箔、金箔で装飾をほどこしています。

 

 

「きよしこの夜(きよしこのよる)」きんとん製:鶴屋吉信

緑色に染めたそぼろを三角錐の形に植え付け、 色とりどりの細かい目のそぼろや赤いこなし製の玉、金箔で包んだ玉、錦玉製の星などで装飾したゴージャスな逸品です。