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雪あかり(文銭堂本舗)

「雪あかり(ゆきあかり)」羊羹製:文銭堂本舗 

柚子入り黄身羊羹と小豆きんとん羊羹を貼り合わせ、表面に淡雪羹で雪を表現したお菓子です。 

 

淡雪羹の表面に、くしなどを用いて荒い線を不規則につけ、雪面の風合いをリアルに再現しています。 

 

凛と気品に満ちた柚子の香りと、上質な卵黄の風味がみごとに調和した逸品でした。 

 

きんとん羊羹とは、羊羹の固さをあらわすもので、本煉り羊羹と水羊羹の中間の固さに煉った羊羹のことをさします。 

 

 

あたり一面雪で覆いつくされると、雪の反射で、夜でも淡く光るように見え、周囲が薄明るくなります。 

 

深い色味の小豆羊羹で夜のしじまを、橙色に浮かび上がる黄身羊羹と純白の淡雪で雪あかりを表現した逸品です。

 

どこまでも続く大雪原や、無限に広がる雪の夜の静寂などが、手のひらにちょこんと乗るような小さなお菓子から連想されるのが不思議ですね。