「水鳥(みずどり)」煉切製:五十鈴
白と薄黄色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、茶巾にて絞りながら鳥の形をかたどり、目に見立てた黒胡麻を添えたお菓子です。
湖、沼、川など、水の上で暮らす鳥を総称して水鳥といいます。この水鳥がもっとも多く観察できるのが冬なので、俳句の世界では冬の季語になっています。
具体的な種類では、鴨、雁、白鳥、都鳥、鳰(かいつぶり)、鴛鴦(おしどり)、家鴨(あひる)などが含まれます。
水鳥の多くは秋に北方からやってきて日本で冬を越し、春になると北へ帰っていきます。
寒さをものともせず、冷たい水面に悠々と体を浮かべるその姿は、冬の苦手な私にとって羨望の的ですね。