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柚子の香(坂根屋)

「柚子の香(ゆずのか)」きんとん製:坂根屋 

淡い黄色に染めたそぼろを柚子餡のまわりに植え付け、緑の煉切製の蔕(へた)と羊羹製の葉っぱを配したお菓子です。

 

坂根屋さんは、島根県の出雲大社近くにある明治5年創業の老舗和菓子屋さんです。

 

モットーは、「地産地消」で、極力、地元でとれた素材を使うように努めているそうです。 

 

このお菓子の柚子餡も、出雲市乙立町産の有機無農薬栽培の柚子を使用しています。 

 

独特の清々しい香りに、さっぱりとしたほどよい酸味が魅力的な柚子ですが、日本料理や和菓子作りには欠かせない存在ですね。 

 

搾り汁は香り付けに使い、果皮を削いで汁物に浮かべたり、果肉をくり抜いて皮をまるごと器に見立てたりと、様々な利用法があります。

 

また、香りや味わいだけでなく、その愛嬌ある姿もみんなに親しまれる要素でしょうね。 

 

俳句の世界では晩秋の季語になっています。