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山茶花日和(豊島屋)

「山茶花日和(さざんかびより)」こなし製:豊島屋 

薄紅色に染めたこなしで小豆こし餡を包み、五弁花の山茶花を写した木型で押し抜いたお菓子です。シベを宝石のような黄色い珠で表現したのは洗練の極みですね。 

 

大気が冴え渡った冬日和の中、穏やかな暖かさを醸し出しながら咲いている山茶花の姿が目に浮かびます。 

 

晩秋から初冬にかけて、花の少ない時期に美しい花を咲かせる山茶花はほんとうに貴重な存在ですね。 

 

ツバキ科ツバキ属なので、椿(つばき)と非常に似ていて見分けるのが難しいです。

 

花弁がバラバラに散るのは山茶花で、花全体が丸ごと落ちるのが椿ですが、これだと花が散るまでわかりません。 

 

葉っぱで区別する方法もあり、葉縁がギザギザしていたら山茶花、さらに、葉を光に透かしてみて、葉脈が黒いほうが山茶花、白いほうが椿だという説もあります。 

 

今度見かけたら試してみたいですね。