「紅葉狩り(もみじがり)」煉切製:村上
鮮やかな黄色から橙色にぼかし染めた煉切で餡を包み、楓の形にかたどります。さらに、へらを用いて葉脈を入れ、葉の辺縁のギザギザの輪郭まで、細かく刻み込んでいます。
「紅葉狩り」とは、美しい紅葉を鑑賞するため、紅葉の名所に出かけることです。「紅葉見(もみじみ)」「観楓(かんぷう)」とも言います。
春の花見のような華やかさはありませんが、赤や黄に彩られた山や渓谷を見ていると、しみじみと秋を惜しむ気持ちがつのってきますね。
水上から紅葉を眺めるために乗る舟を「紅葉舟(もみじぶね)」、紅葉を眺めながら一服する茶屋が「紅葉茶屋(もみじぢゃや)」、紅葉を焚いて温めた酒を「紅葉酒(もみじざけ)」というなど、いろいろな紅葉狩りの楽しみ方があ ります。
紅葉を眺めながら、紅葉のお菓子をいただくのも乙ですね。