「梅もどき(うめもどき)」煉切製:新杵
餡を包んだ白い煉切をキャンバスに見立て、羊羹で梅もどきの枝と赤い実を描いています。
「梅もどき」は、ウメの仲間ではなく、モチノキの仲間で、漢字では「梅擬」と書きます。
名前の由来は、葉の形や枝振り、花が梅に似ているからだとか、実のつき方が小さな梅の実のように見えるからとか、いろいろな説があるようです。
初秋に直径5ミリほどの堅く丸い実を、枝に群がるようにつけます。この実は秋の深まりとともに赤く熟し、落葉後も残ります。
花よりも実のほうがもてはやされる植物は結構多いですが、これはその中でも代表格で、生け花としては最上級の花材とされるそうです。