「万年青(おもと)」煉切製:秋色庵大坂家
白くぼかし染めた小豆煉切で黄身餡を包み、万年青を彫り込んだ木型で押し抜いたお菓子です。
「万年青」とかいて「おもと」と読みます。その名の通り、一年中緑の葉を保っている植物です。
昔から縁起物とされる植物で、特に引っ越しの際、他の荷物に先立って、万年青を運び込むと、運が開けるといわれています。
その葉姿や葉色など葉の美しさ、珍奇さを鑑賞する植物です。
古くは薬草として使われ、日当たりの悪いところでも青々として、強健な性質から縁起の良い植物とされ、品種改良も進んだようです。
秋になると実がふくらみ、晩秋に赤く熟すため、俳句の世界では「万年青の実」は秋の季語になっています。
光沢を放つ葉の濃い緑と実の深紅の組み合わせからは強いエネルギーを感じますね。
このお菓子からは美味しさばかりでなくパワーをもいただきました。
(出典:http://hanatomo.exblog.jp/13835530/)