「銀杏(いちょう)」こなし製 :豊島屋
黄色に染めたこなし生地で、白小豆入り白こし餡を包み、ひとひらのいちょうの葉を彫り込んだ木型で抜いたお菓子です。
いちょうは恐竜全盛の時代にすでに存在し、現代まで長く存続する希少な植物で「生きた化石」とも呼ばれています。
化石の研究から、現在のいちょうは、約1億5千万年前のジュラ紀から白亜紀にかけて最も繁栄していたようです。ところが、氷河期になると、比較的暖かかった中国の一部地域を除いて、すべて全滅してしまいました。 その後、中国で生き残ったいちょうが、再び全世界に広まっていったと考えられています。
こんな話を聞くと、豊島屋さんのいちょうが、なんだか化石のようにも見えてきました(笑)
晩秋の一日、“生きた化石”であるいちょうのお菓子を食べながら、太古の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。