「落葉(おちば)」時雨・羊羹製:文銭堂本舗
白小豆入りの小豆羊羹と、三色に染め分けた黄身餡を使った時雨を張り合わせたお菓子です。
「時雨(しぐれ)」とは、餡をふるいで漉し、そぼろ状にしたものを蒸し固める製法のことです。時雨羹、村雨(むらさめ)、高麗餅などとも呼ばれます。
適度な湿り気と、ほろっとした感触が雨の趣に通じるようですね。
落葉は、冬に地上に散り敷く落葉樹の葉のことで、紅葉のままのこともあれば、すでに枯葉と化していることもあります。
落葉のしきりに降るさまを雨に例えて、「落葉の雨」「落葉の時雨」ともいいます。
また、庭や道に降り積もった落葉は掃きためられ焚かれますが、それぞれ「落葉掃く」「落葉焚く」という季語になっています。