「参道(さんどう)」煉切製:花見
参道の石畳を写した煉切生地で小豆こし餡を巻き包み、緑と黄色に染め分けた煉切製のいちょう葉を添えたお菓子です。
この見事な石畳はいったいどのように作られているのでしょうか?
そのヒントになるお菓子があるので、これをもとに、作り方を想像してみました。
「本丸(ほんまる)」煉切製:たねや
このお菓子は、古城の石垣を写した2014年の新春菓子です。
ここからは、あくまでも私が空想した製法ですので悪しからず。
まず、すりつぶした黒胡麻を練り込んだ白い煉切を大小様々な大きさにまるめ抹茶をまぶします。型枠の底に抹茶煉切を敷き、その上に先ほどまるめた白煉切を石垣のように積み上げ押し固め、さらにその上に抹茶煉切をのせ再び押し固めます。最後に型から取り出し、シート状に薄く切り出すと石畳のできあがり。
たぶん、こんな感じだと思うのですが、機会があれば職人さんに正解を聞いてみようと思います。
お菓子をみて、どのように作るのか、あれこれ想像するのも楽しいですよね。
このお菓子からは、鳥居をくぐり、本殿へと続く参道の清らかな石畳を踏んだ時の、引き締まるような気持ちが伝わってきます。
御神木の大銀杏から舞い降りる黄葉は、日増しに参道を覆い尽くし、レッドカーペットならぬイエローカーペットで参拝者を優しく迎え入れてくれることでしょう。