「冬めく(ふゆめく)」きんとん製:みのや本店
茶色に染めたそぼろを、餡のまわりに植え付け、黄色い煉切製のいちょうの葉と茶色い煉切製の枯葉を散らしています。
「立冬」も過ぎ、いよいよ冬に突入ですね。
町のたたずまいや山野の眺めばかりでなく、雨や風、空気なども冬らしくなることを「冬めく」といい、俳句の世界では初冬の季語になっています。
秋にはあんなに色鮮やかだった紅葉が、日増しに色あせて褐色になり、木枯しに吹かれて葉を散らし始めます。
朝晩はぐんと冷え込み、コートが欲しくなるような寒さを感じることもあります。
さらに、冷たい時雨がぱらぱら降ったり、冷え込んだ翌朝には霜が降りることもありますね。
日に日に周囲の雰囲気が変わっていき、次第に冬の訪れを感じるようになる時季です。