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公孫樹(一炉庵)

「公孫樹(こうそんじゅ)」煉切製:一炉庵 

本紅で真紅に染めた煉切で小豆こし餡を包み、二枚のイチョウの葉をデザインした木型で押し抜き、金箔を散らしたお菓子です。 

 

 

「公孫樹」とは、イチョウの別名で、祖父が植えたイチョウが実を食べられるようになるまでには孫の代までかかるということに由来した名前です。「公」は中国語で「夫の父親」=「祖父」の意味があります。 

 

イチョウといえば黄色という概念を打ち砕かれる鮮やかな紅色に驚かされます。 

 

赤く色づく品種もあるのかと調べてみましたが見つかりませんでした。 

 

やはり、月並みですが秋の夕日に照らされて赤く染まっていると考えるのが自然のようですね。 

 

駆け足で夕闇が迫って来る慌ただしい秋の夕暮れ時、イチョウの一瞬の輝きを見事に写したお菓子です。