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おとずれ(寿々木)

「おとずれ」小倉・求肥製:寿々木 

四角い求肥を囲むように小倉餡を付け、黄色や緑色に染めた煉切製のいちょうの葉を数枚散らし、仕上げに寒天液を流して固めたお菓子です。

 

つくばいや池などの水辺に散ったいちょうの黄葉を写したお菓子です。 

 

水に濡れ、瑞々しく輝く色鮮やかな黄色が、岩に見立てた小豆の濃く深い色あいによく映えていますね。 

 

色づいたいちょうを見ると、秋の訪れを感じさせてくれるばかりでなく、冬の訪れの足音までも聞こえてくるような気がします。 

 

明るく濁りのないその黄葉は人目を引きつけ、今頃の季節になると、いちょうを見に多くの人が訪れます。 

 

せっかくですから、とびきりきれいな葉を一枚選んで記念に持ち帰るのもいいでしょう。そして、読書の秋だけに、しおり代わりに本にはさんで使うのも趣があっていいのではないでしょうか? 

 

いちょうの葉には、防虫・防カビの効果があるともいわれているので、まさに一石二鳥ですね。