「うつろい」羊羹・錦玉製:乃し梅本舗佐藤屋
クロモジの葉を煎じ、小豆羊羹に練り込み、その上に黄色と緑の煉切製のイチョウを入れた錦玉を合わせたお菓子です。
山形市の老舗、佐藤屋さんの八代目佐藤慎太郎氏により創作された細工羊羹で、うつろいゆく季節を感じながら歩く、夜の散歩道をイメージした逸品だそうです。
このお菓子、なんとお抹茶ではなく、日本酒「冷やおろし」との相性を考えて作られたそうなんです。
「冷やおろし」とは冬場に造られた日本酒を、春、夏を越えて熟成させ、秋口に出荷したものです。
新酒のフレッシュさはないですが、熟成が進み落ち着きのある味わいがあり、日本酒好きにファンが多いそうです。
私は下戸なので、お酒と一緒に和菓子をいただくことはありませんが、あのハーブのようなクロモジの芳香が日本酒と合わさるとどうなるのか、興味深いですね。