「いちょう餅(いちょうもち)」餅製:桃太郎
生地に青海苔を練り込んだ餅生地で小豆こし餡を包みまるめ、まだ青い二枚のいちょうの葉ではさんだお菓子です。
一般に「いちょう餅」といえば、求肥餅、羽二重餅、道明寺餅などの餅の中にぎんなんを入れたもので、「ぎんなん餅」とも呼ばれています。
桃太郎さんのいちょう餅はこれとは全く違うもので、ぎんなんは入っていません。
桜餅や柏餅、椿餅といったいわゆる自然の葉っぱで包むお餅と同じ系列のお菓子ですね。
「桜餅(さくらもち)」道明寺製:鶴屋八幡
「柏餅(かしわもち)」餅製:とらや
「椿餅(つばきもち)」餅皮製:両口屋是清
最近、いちょう葉エキスに血流改善や認知症予防の効果があるといわれ注目されています。
でも、さすがに生葉を食べるのはアレルギーなどの危険性もあって身体によくないそうなので、葉っぱは剥がしてお餅だけいただきました。
磯の香りとほのかな塩味、中のあっさりしたこし餡のバランスが絶妙でとても満足な逸品でした。
いちょう葉には独特の匂いがあり、それを消すために海苔を練り込んでいると、ご主人がおっしゃっていたので、改めてよく嗅いでみましたが、香りはほとんど感じられませんでした。
この先、いちょうが色づく頃になると、このいちょう餅の葉っぱも黄色いものに変わるのか興味ありますね。来月また確かめに行きたいと思います。