新潟県長岡市小国町では、約1,200本のいちょうの木を栽培しており、毎年13トンものぎんなんを出荷しています。
”小国ぎんなん”の名で親しまれていて、ぎんなんやいちょう葉を使ったいろいろな特産品が作られています。
会社の研修でこの街を訪れた友人からいただいた、おもしろい羊羹を紹介しましょう。
「いちょう羊羹」羊羹製:山岸モータース
白餡の中にいちょう葉を練り込んで仕上げた羊羹です。
一見、こんにゃくや海苔羊羹のようにも見えますが、いちょうの青葉が細かく刻まれて中に入っています。
いちょう葉には血流改善や認知症予防の効果があるといわれ、最近注目されていますね。
いちょう葉エキス入りのサプリメントやいちょう葉茶なども人気で、よく見かけますが、羊羹に入れたものは初めてです。
いちょうの葉っぱは、その青臭い香りと、苦い味からあまりお菓子には向かないと思っていましたが、こんなかたちで羊羹になるとは、目からウロコでした。
いちょう葉の独特な風味は控えめで、餡とうまく調和したやさしい味に仕上がっていました。
「ぎんなん羊羹」羊羹製:山岸モータース
小国町特産のぎんなんを特殊製法を用いて砕き、北海道産の小豆餡に練り込んで仕上げた羊羹です。
小豆餡と合わせているので、ぎんなんならではの美しい黄色や翡翠色は全く影をひそめています。
もう少しぎんなんの粒々感があるかと期待しましたが、食感は普通の羊羹そのものです。
ぎんなん特有の少し癖のある濃厚な味も、餡と合わせることでまろやかになり、甘さ控えめな美味しい羊羹に仕上がっていました。
製造しているお店がこれまたユニークで、「モータース」という名の通り、もともとは、自動車の修理解体、レンタカー、ロードサービスなど車関係の会社でしたが、地域の特産品を生かした食品製造も手掛けるようになり、二足のわらじ経営を成功させています。
世界初のぎんなん入りアイスクリームなども開発しています。