「庭の小菊(にわのこぎく)」きんとん・煉切製:栗山
緑と白にぼかし染めたそぼろを小豆つぶ餡のまわりに植え付けます。その上にピンクと黄色の煉切製の花を配し、小菊を写したお菓子です。
小菊とは花径が1〜3cmの小輪の菊のことで、別名、山菊とも呼ばれます。
花の色が豊富で、大輪より香りが強いのが特徴です。
小花ならではの愛らしさや、密集して連なる美しさが魅力ですよね。
小輪でもきりりとした存在感のある小菊を見ると、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」のことわざを想い浮かべてしまいます。
毎年この時期になると庭の片隅から秋の訪れを知らせてくれ、また、晩秋から冬にかけての花の少ない時期に彩を与えてくれる貴重な花でもありますね。