「稔りの秋(みのりのあき)」煉切製:ささま
小豆のこし餡を芯にして、黄金色に染めた煉切を麺状に細く切り、束ねるようにまわりに付けています。
たわわに実った稲穂が束ねられたさまを写したお菓子です。
一番上の写真は、昨年(2013年10月)のもの、その下二枚は今年(2014年10月)のものです。
同じ作り手、同じテーマ、同じ素材、同じ手法で作ったお菓子でも、年によってこれだけ表情の違いがでるのが面白いですね。
ふさふさと黄金色の穂を垂れた豊かな稔りが続く稲田を眺めると、わが国が瑞穂(みずほ)の国であることをあらためて感じさせられます。
稲が熟する秋に、その穂ごと切り取るのが稲刈りです。刈り取った稲は、普通はその基部で縛って束ね、ぶら下げて乾燥させたあと、脱穀します。