「秋桜(こすもす)」煉切製:菊家
ピンクと白に染め分けた煉切で小豆こし餡を包み、コスモスの花形の木型で抜き、中央に黄色いシベを添えています。
花びらがピンクと白の二色になっているコスモスを表しています。
食べた時に、柑橘系の爽やかな風味を感じたので、断面をよく見てみると、橙色のオレンジピールのようなものが所々に埋め込まれています。 サプライズな隠し味に心惹かれますね。
コスモスは、その繊細な花姿から、か弱いイメージがありますが、実はとてもたくましい生命力を持っている植物なのです。
痩せた土地にでも簡単に育つし、風雨で倒されても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるといいます。
菊家さんのコスモスは、肉厚のどっしりした風貌に仕上がっていて、まさにたくましいコスモスの真の姿を写しているといえるでしょうね。