「秋桜(こすもす)」煉切製:秋色庵大坂家
淡いピンク色に染めた煉切で小豆こし餡を包み、コスモスの花形の木型で抜き、中央に黄色いそぼろのシベを添えたお菓子です。
8枚ある花びらを律儀に写していますが、花びらの重なり具合に工夫があって、大坂家さんならではの特色が出ていますね。
コスモスは、原産地はメキシコですが、明治時代にスペインを経由して日本に入って来た比較的新しい植物です。
今では我が国でも広く親しまれ、「秋桜」といういかにも和風な名前まで与えられ、秋の風物詩として欠かせない存在になっています。
現代版「秋の七草」を選ぶとしたら、多くの人がまずこのコスモスを挙げるのではないでしょうか?
秋の間中楽しませてくれたコスモスですが、11月にはいよいよ見納めとなります。
その可憐な花姿を懐かしみながら、じっくり味わいたいお菓子です。