「糸すすき(いとすすき)」鹿の子製:一炉庵
大納言小豆の鹿の子の上に黄色く染めた淡雪で月を描きます。さらに、細い黄緑色の羊羹を茎に、氷餅を花穂に見立て糸すすきを写したお菓子です。
すすきの穂が月光に照らされ、黄金色に輝く波となって連なる光景が目に浮かびますね。
糸すすきとは、すすきの一種で、葉が糸のように細いことが名前の由来です。日本原産で、日当たりのよい山地や海岸近くなどに生えます。
また、普通のすすきに比べて背丈や穂の長さが小ぶりなので、庭の寄せ植えや盆栽などにも使われます。
日本では、すすきといえば、道端や空き地に生えている「雑草」というイメージですが、ガーデニングが盛んな欧米の国々では、とても人気の高い園芸用植物のひとつなのだそうです。
細い華奢な感じが上品な糸すすきですが、穂が出るまでは緑がなんとも爽やかで涼げ、穂が出るとぐっと秋の風情を醸し出してくれる季節の立役者ですね。
糸すすき
(出典:http://www.weblio.jp/content/%E7%B3%B8%E8%96%84)