「立秋(りっしゅう)」:清閑院
しっとりと焼き上げた調布生地で手芒粒餡と求肥をはさみ、愛らしいうさぎ型の羊羹とすすきの焼印をあしらっています。秋へと変わりゆく風景をあらわしたお菓子です。
調布とは、小麦粉に卵と砂糖を混ぜて焼いた薄皮で求肥を包み、巻いた布の形に見立てたお菓子です。
二十四節気の第十三節目を立秋といい、この日から立冬の前日まで(およそ8月7日〜11月6日)が秋になります。
季節の移り変わりは早いもので、暦の上ではもうすぐ秋が始まります。
とはいっても、連日続く猛暑の中では、とてもそんな実感はわきませんけどね。
でも、注意深く観察すると、暑い中にも時折吹く涼風や草木の変化などから秋の気配を少しずつ感じとることができるのかもしれません。
まだまだ夏真っ盛りという感じですが、立秋以降の暑さは「残暑」ということになります。
美しく、そして美味しいお菓子を食べて、残暑を乗り切りましょう!
晩夏のすすき