「栗まろ(くりまろ)」薯蕷製:鶴屋吉信
真っ白な薯蕷饅頭の中に、小豆こし餡と、蜜漬けした栗の実をまるごと包み込んだお菓子です。
厳選された国産の大粒の新栗を贅沢に使用した上用饅頭で、ふっくら、まろやかな口あたり、ほっくりとやさしい甘味、豊かな栗の香りが存分に楽しめる逸品です。
それにしても、餡に対して栗の占める割合の大きさにはびっくりしますよね!
新栗を使っているという証明として、栗の焼印の下に、特別にその年の年号を刻んでいます。今年は2017年なので「’17」と刻印されています。
年号が付いていない「栗まろ」もありますが、その栗は新栗ではないということです。
2014年から毎年、このお菓子を集め始め、「’14」「’15」「’16」「’17」・・・と連番で写真を残したかったのですが、昨年は売り切れで手に入れることができず、欠番になっています。
「栗まろ」という親しみやすいネーミングもいいですね。
鶴屋吉信さんのホームページには ”秋一番を告げる黄金の貴公子” とキャッチコピーが出ていますが、「栗まろ」はまさに貴公子にふさわしいネーミングですね。
「マロン」の「まろ」、「まろやか」の「まろ」、「まろみ」の「まろ」、古代の男子の名前によく使われた「麿/麻呂(まろ)」の「まろ」など、いろいろな意味が込められているように思います。