「丹波の里(たんばのさと)」羊羹製:東宮
黄身餡を芯にして半分切りの栗の蜜漬けを山のようにはりつけ、上から小豆羊羹液を流しかけ、固めたお菓子です。
黄身餡に丹波産の栗、さらに羊羹まで同時に味わえる贅沢な逸品ですね。
真横から見ると、豪華トリオの構造がよくわかります。
こちらは後ろ姿です。艶やかな褐色は栗の果皮のようでもあり、枯れゆく秋の終わりの山の峰のようでもあります。
栗と言えば「丹波栗」と言われるほど有名ですが、この地方では平安時代から栗が栽培されていたそうで、その後、朝廷や幕府に献上されるようになり名を上げていったそうです。
全国の生産量から見ると丹波栗は全体の1%ほどに過ぎず、それがかえって希少価値を高めています。
今年もたくさん新栗を使った美味しいお菓子をいただきましたが、栗の旬も過ぎ、いよいよ食べ納めですね。