「いが栗(いがぐり)」きんとん製:花見
栗の蜜漬けを芯にして、そのまわりに緑色に染めたそぼろを植え付け、羊羹製の葉っぱをそえて、いが栗を写しています。
冴え冴えとした美しいみどりいろに惹きつけられますね。
まだ小ぶりで、十分に熟していない若いいが栗ですが、トゲの威力は絶大です。やさしい色に騙されて、ちょっと触れてみたくなりますが、チクリと攻撃されてしまいます。
大切なものをしっかり守っているので、邪魔をせず、その美しい姿を眺めるだけにしておきましょう。
やがて徐々に膨らみを増し、熟すにつれていがの色は褐色に変化して、最後にいがを破ってツヤツヤの栗が顔を出せば、いよいよ食べごろです。
収穫していただくにはもう少し先になりそうですが、このお菓子のいがの中にはすでに黄金色に熟した甘い大きな一粒が収められています。
自然の恵みに感謝しつつ、次回また、美味しい栗のお菓子をいただける日を楽しみに、じっくり味わいながらいただきました。