「一粒栗（ひとつぶぐり）」：田園調布あけぼの
厳選された大粒の栗を軟らかく煮あげ、丸ごと一粒を贅沢に使い、蒸し羊羹で包み、さらに小麦粉の生地で包み、蒸し上げたお菓子です。
一番外側の蒸しカステラ生地に所々穴が開いていて、中の黒い羊羹が顔をのぞかせているのがおもしろい意匠です。
現代アートのようなこの姿が、見る方向によって、人や動物の顔に見えたり、岩山に見えたり、雲に見えたりと、これまた想像力を刺激してくれますね。
ほのかな甘さの蒸し羊羹に大切に包み込まれた栗のやわらかもっちりの食感、そして口中に広がる山の幸の香りを思う存分堪能しました。
栗のシーズンもそろそろ終わりですが、栗の美味しさがギュッと詰まったこの一品を食べて名残惜しみたいと思います。