「仲秋(ちゅうしゅう)」煉切製:花見
緑と紫色にぼかし染めた煉切で抹茶餡を包みまるくかたどります。その上に黄色い寒天の月、煉切製のうさぎとお団子を配し、金箔を散らしたお菓子です。
旧暦の8月15日は「中秋の名月」を観賞する日ですね。
すすきを花瓶にさし、月見団子と今年収穫した里芋や枝豆、梨などをお月さまに供えて感謝の気持ちを表します。
このお菓子の菓銘は「仲秋」となっていますが、同じ読み方でよく似た「中秋」とは意味が異なります。
「仲秋」とは、秋を初秋(旧暦7月)、仲秋(旧暦8月)、晩秋(旧暦9月)の3つに区分した場合、旧暦の8月全体を指します。
対して「中秋」は秋の真ん中にあたる旧暦の8月15日のみを指します。
今宵は素敵な十五夜の月を想像しながら美味しくいただきました。