「おみなえし」煉切製:ふくさや
黄色と薄緑色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、茶巾絞り仕立てにした後、淡黄色に染めたみじん粉を散らしたお菓子です。
なんとやさしい黄色でしょう!これなら、上品なお茶席にも相応しく、すこし寂しさをともなう秋の雰囲気にもぴったりですね。
なにげなく散らしてあるみじん粉の配置や、絞りによってできた波頭のような形も実に芸術的で美しい。
ひとつひとつの花の美しさを愛でるというより、その姿と風情を楽しむ花であることが、このお菓子の佇まいからもよく実感できますね。