「芙蓉(ふよう)」こなし製:豊島屋
薄紅色に染めたこなし生地で白小豆入り白こし餡を包み、木型にて芙蓉の花をかたどったお菓子です。
豊島屋さんは、この時季、ほぼ毎年、芙蓉のお菓子を出して来ますが、同じ木型を使っていても、毎回素材や色合い、中の餡などを微妙に変化させています。
ちなみに、こちらは2014年の芙蓉です。
ピンクと白にぼかし染めた外郎生地で、白いんげん豆のこし餡を包んでいます。
芙蓉をはじめとして、朝顔やハイビスカス、露草、木槿(むくげ)など、夏に咲く花は一日花が多いような気がします。
一日花とは、朝開いて夕方にはしぼんでしまう花のことです。
夏の強烈な日差しを一身に浴び、一日で燃え尽きてしまうような潔い咲き方は、暑い時季に適応した咲き方なのかもしれません。
夏から秋にかけて淡紅色の大きな花を咲かせる芙蓉ですが、暑い中にも爽やかさを与えてくれるその楚々とした涼やかな姿には癒されますね。