「ほおずき」煉切製:そえ田
黄色と橙色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包みまるめ、ほおずきの形を木型で押し抜いたお菓子です。ほおずきの皮のキメ細かい網目模様が見事に写されています。
ほおずきは、「酸漿」とか「鬼灯」、「鬼燈」と書き、また、別名「輝血(かがち)」とも呼ばれますが、いずれも難読漢字ですね。
赤い色は夏の雷除けであり、その形からお盆で先祖が帰ってくるときの道を照らす提灯になるとされ、お盆の精霊棚にも飾ります。
7月上旬の梅雨明けの頃、東京を中心に関東各地でほおずき市が開催されます。
ずら りと並んだほおずきを見て歩くだけでも楽しいですが、ひと鉢買って持ち歩くのも絵になります。
ほおずきを買ったら、毎日水をやりながら、その色の変化を楽しみたいですね。買ったときは青かった実も、どんどん朱色に染まり、夏のあいだ、ずっと楽しめそうです。