「つゆ草(つゆくさ)」きんとん製:栗山
緑と白に染め分けたそぼろを餡の周りに植え付け、ハート形の露草の花を添え、露に見立てたさいの目状の錦玉を散らしています。
露草は、畑の隅や道ばた、庭先で見かけることが多い雑草です。
花弁は3枚あり、上部の2枚は特徴的で青く大きいのですが、下部の1枚は白くて小さく目立ちません。
朝咲いた花が、昼にはしぼんでしまう様子が、朝露を連想させ、「露草」と名付けられたといわれています。
また、夜の暗いうちから、月の光を浴びて咲くので、「月草」と呼ばれたり、花の色が衣に着きやすいので「着き草」、その特徴的な花の形から、「蛍草(ほたるぐさ)」や「帽子花(ぼうしばな)」、花の鮮やかな青色から「青花(あおばな)」と呼ばれるなど、沢山の別名を持っています。