草木の葉や花びらに結んだ露の玉は宝石のように美しい。
朝陽を浴びてキラキラ輝いたり、葉先をつたってポトリと落ちる瞬間は、まさに自然の生気を感じます。
露は年中生じるものですが、風のない晴れた秋の夜に見られることが多いため、秋の季語になっています。
上生菓子で露を表現するのによく用いられる手法は、寒天を使った錦玉羹を、さいの目に小さく切って散らせる方法です。
青楓の上に結んだ露
紫陽花に散りばめられた露
草に舞い降りた露
朝顔に包まれた露
露草の露
菊に寄り添う露
上から順に
「青楓(あおかえで)」煉切製:蜂の家
「紫陽花(あじさい)」きんとん製:蜂の家
「草の露(くさのつゆ)」きんとん製:蜂の家
「朝顔(あさがお)」煉切製:三盛楼
「つゆ草(つゆくさ)」小倉製:栗山
「菊の露(きくのつゆ)」きんとん製:福壽堂秀信